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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・5 紙焼き

6・5 紙焼き (2008/06/06)  デジタル写真になって紙焼きする場所には苦労する。色の出方が僕のモニターと違うのだ。しばらく使っていた店が、最近、どうも青っぽくでてしまう。「他のお客は色について文句を言わないのか」と聞くと文句はないとの返事。僕のモニターは日本から買ってきたソフトで調整しているので、ほとんど問題はないと思うのだが・・・。しかし、他の客から文句が出ないのなら、僕のためだけに調整してもらう訳にはいかないし、結局この店を使うことは辞めて他の店を探すことにした。
 リベルダーデにも1軒あるが、オーナーの態度が悪いので、以前「もう2度と使わない」と言い切ってから使っていない。その店は写真屋であるにもかかわらず、炊飯器から日用雑貨まで置き始め、最近は何屋か解らなくなってきた。そんな様子を見て、プロフェッショナル向けのラボのオーナーが、あの店はもう写真屋でない、と嘆いていた。
 カメラがデジタルになったことにより、紙焼きをする人間が減ったのと、フィルム現像がなくなったために利益が減ってしまったのだろう。そのうえデジタル用の高価な印刷機械を購入しなければならなくなったために、たくさんあった写真屋は激減した。時代の流れというものか。
 カメラ関係のいろんな人に、セントロにあるしっかりした写真屋を尋ねたが誰もが「難しいね」という返事をするばかりである。知り合いのプロフェショナル向けの店は、あまりにも遠すぎる。ものは試しと、以前よく感材を買っていた店に入ってみた。聞くと、専門のラボに出しているので1時間半かかるという。試し焼きされている写真はあまりたいしたことがなかったので、ほとんど期待もせずに出してみた。できあがりは少し暗く出すぎていたが、色はほぼ納得のするものであった。調整を明るくすれば、これなら何とか使える。一安心である。
 最近、いろんなものが進歩して便利になった反面、あまりにその進み方が速いために、使う人がおいつかず逆に不便な面も多い。日本ではそうでもないのだろうが、ブラジルにいるといっそう強く感じてしまう。
 


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