6・10 マイカー (2008/06/11)
日本では、もうそんなことはないだろうが、ブラジルでは車を持つことはひとつの大きなステータスである。今は10年ローンもできるようになったので、それこそ猫も杓子も車を買うようになった。そのおかげで、市内の車は激増し、日中はどの時間も渋滞といった状態である。無理して購入した人の中には燃料の2,3リットル買いがやっとで、車はほとんどガレージで眠っていて、結局ローンが焦げ付いてしまい手放してしまう、という話もよくきく。 父が掛けつづけてくれていた保険が満期になりお金が少し入ることになった。このお金で僕も待望の車を購入しようかと思ったが、いろんな人に聞いてみると、「今まで必要なかったのなら、買う必要はないんではないですか」とか「車は税金、ガソリン代、修理代、駐車代にお金が凄くかかりますよ」などという意見を頂き、どうしょうかと躊躇しはじめた。 さらに新車のカローラで300万円以上するので、とても僕の予算では購入できる金額ではないことが解った。もう20年ちかく運転していないので、オートマチック車にしたい。そうなるとまだオートマ車が完全普及していないブラジルでは、中級車以上にしかついていない。300万円も日本で出せば相当な車に乗れるが、こちらでは、せいぜいカローラかフィットであるからなんかものすごくもったいない感じがする。さらに、サンパウロ市内は週に1回車の使用禁止日があり、ナンバープレートによってその日が割り振られている。これが今度、週に2回になる、というような話もあり、渋滞の上に週2回も車を使えないのなら果たして買う意味があるのかという気になってきた。ただ、車でブラジルを旅したいという気持ちは以前から強くあり、中古の状態の良い車を探して購入したいという気持ちは、今でも少しある。もっとも、その前に運転の練習をしなければいけなそうではあるが・・・・。
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