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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・11 喧嘩

6・11 喧嘩 (2008/06/12)  息子が顔を腫らして泣きながら学校から帰ってきたらしい。
「私には、何も言わないから、あなた話してみてよ・・・・」という電話があった。昨夜、寝つきが悪く、さらに何度も目が覚めたためあまり良く眠れかった。そのためか、今日は血圧が上がっていた。昼食後少し寝ることにし、ウトウトしていた時であった。
 殴られて顔が腫れているとのことであったが、少し腫れている程度であまり大したことはなさそうである。
「どうして殴られたんだ?」と尋ねるとポツリポツリと話始めた。
どうやら、通学バスの中で4,5歳うえの上級生をからかって、突然殴られたらしい。からかう方も悪いが、突然殴ってくるというのは、ちょっとひどい。
「どうしてからかったりしたんだ」
「だって彼も僕をからかうから、・・・・突然ン殴ってきたんだ」
「どうして、殴り返さないんだ! おまえは少林寺拳法もやっているだろう」
「だって、彼はあなたぐらいの大きさなのよ。エドアルドは弱いし」彼女が助け舟をだす。息子は気が強そうに見えるが、意外に弱いのである。僕だったら、彼くらい少林寺拳法をやっていたら絶対に殴り返していると思う。死ぬか、殺すか、そういう気合で例え倍返しされても向っていったと思う。
人に大怪我をさせたり、大怪我をしたりすると困るので、さすがにそこまでは言わなかったが、軟弱な息子を見ていて歯がゆくなった。
「自分が、人に言われたり、されたりして嫌なことは、人にするな」
 本当はもう少しかっこいい親らしいことを言いたかったのだが、何もいえなかった。そんな僕に、彼女は「えっ、たったそれだけしかいわないの」と不満そうであったが、たったそれだけなのである。

  


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