6・18 100年 (2008/06/19)
窓の外は深い霧で30m先の建物も見えない。 今日は移民100年の日。今まで一切関心がなかったが、天候のせいか、何のせいか解らないが、神秘的な何かを感じる。 真っ白な窓の外を眺めながら、最初の移民船がブラジルに来た当時に思いを馳せる。移民の人々は不安と期待で一杯で、ブラジルでのまだ見ぬ生活に心躍ったのではなかろうか。僕がブラジルに来たとき、そのムンとするようなとろりとした熱気に包まれながら、これから始まる新たな生活にドキドキした。あの新鮮な気分がかすかに蘇ってきた。 もう早、ブラジルに暮らして18年。今まで平々凡々と暮らしてこれたのは、ブラジル社会に先人が築いた信用と信頼があったからこそである。 思った以上に今日を迎えたことに感激している自分に驚きながら、100年という重みを感じつつ、ひとり部屋で100年を祝う。
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