8・20 新たな一面 (2008/08/21)
「20日に学校でイタリア祭りがあるの。行けない? エドアルドは恥ずかしがって、あなたに来て欲しいとはあまり言わないけど本当は一緒に行って欲しいのよ」 と彼女が4,5日前に電話をかけてきた。新しい学校に移ってから、一度も行ったことがなかったので行ってみるのもいいかな、と思った。 以前、前の学校で懇親会があったので一度行ってみたことがある。こういったことに参加するのは生まれて初めてだし、ブラジルではどんなものか非常に興味があった。僕の頭の中には、個別に親と先生が子供の生活態度について話すものと思っていた。が、違った。来ている5,6人の親が一度に集められ、先生がみんなの前で生活態度などを軽く聞いていく程度である。それが終わったと思ったら、先生が「なぞなぞ」のような質問をし始めた。あまりの間の抜けた事をするのですっかり興ざめし、「だからな~、ブラジルは・・・」と一人つぶやいたことを今でも覚えている。思いもよらなかった展開にそのときはバカにしきっていたが後で考えると、先生としては、親をリラックスさせ何か裏にあることを言いたかったのかもしれない。僕の稚拙なポルトガル語では理解できなかったが・・・。二度と行こうとは思わないが、面白い経験だった。 そんなこともあり、今回もまたあまり大したことはないだろう、と思っていたが、行事自体はやはりその通りだった。体育館のような所にテーブルを並べ、イタリア料理の代表であるスパゲティとぶどうジュースを振舞ってくれた。しかし驚いたことがあった。それは先生達がすべて料理し、給仕をしていることだ。校長先生も教頭先生も前掛けをして、ひとつひとつのテーブルを回ってにこやかに挨拶をしている。ブラジルのいわゆる重役クラスの人間は、鼻が高い人間が多いのだが、彼らの頭の低さには驚いたし、感心した。ブラジル人の一般的傾向からすると、何か少しでも権利を持つと、それを盾にして威張る奴が多い。アパート全体の責任者というだけで威張っているうちの建物の責任者などはその典型である。スパゲティは高血圧の僕にはしょっぱくてほとんど食べれなかったが、こんなブラジル人もいるということを見れただけでもきた甲斐があった。
 | 子供たちがもっとワイワイしていて楽しいモノと思っていたようで退屈している息子。 彼女が写真をバチバチ撮らないでねというのでコンパクトカメラにしたのだが、その使いづらいこと使いづらいこと。 |
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