8・21 警察の目 (2008/08/22)
飲酒運転が禁止されてからほぼ2ヶ月。店によっては随分と売り上げが落ち込んでいるところもあるらしい。毎月連載している新聞にこのことを書こうと、タクシーの運転手、ナイトクラブの女性、バーテンダー、レストランのオーナーなどいろんな人に話しを聞いた。新聞紙上では事故30%減っただとか、飲み屋の売り上げが50%減っただとか、そういう見出しが躍っているが実際はどうなのか知りたかった。 僕が実際聞いてみたところでは、それほど影響はないという声が多かった。ただ、客の飲酒量が減っているというのは確かなようだ。なんとなく疑問を持ちながら、なんとか四苦八苦しながら記事は書き上げた。今日2人の人から聞いた話は今まで聞いたモノとは少し違っていた。 一人はバーで週末に音楽の演奏をしている人で、彼がいうには、客がかなり減っているというのだ。ジャズやMPBなど音楽を聴きくのが好きな人はどちらかというとお金に余裕がある人が多い。こういう人たちは意外にこの令を守っているようなのだ。その後、同じ質問を日本食レストランのオーナーに聞くと、 「取り締まりにひかかるのはベンツやトヨタ、高級外国車に乗っている奴ばかりらしいよ。ボロ車は運転手が酔っ払っている素振りをみせない限りまず大丈夫なようだよ。貧乏人に罰金を課しても払えないからね。警察もお金が欲しいのさ」 なるほど、これで人によっていうことが違うことに納得。確かに見かけによって随分警察の対応は違う。最近は日本行くことが多いので、そこそこ綺麗ななりをしているが、以前着ている服は長い間着古していた。そのため警察に尋問されることが結構あった。一度などはカメラを手に持って歩いていたら、「そのカメラどこから盗ってきた」なんて言われ非常に腹立たしい思いをしたことがある。たぶん、その頃おおかった貧乏中国人あたりと間違えられたのだろう。 金もち風でも金をせびられるし、貧乏人風でもこそ泥と間違えられる、警察に目をつけられないようにするには、ごくごく普通の格好でいるのが一番良いようである。
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