8・30 切れる人々 (2008/08/31)
「最近、運転手同士が喧嘩しているのをよく見ますね」と友人が言った。 今年になってから、切れるブラジル人のニュースを良く見かけるようになった。日本でも、突然切れて人を刺し殺したり、殴ったりする事件が多いようであるが、ここブラジルでもそうなのである。 若者たちが集まって騒ぐために、切れた隣の大学の教授が撃ち殺したという事件が2件ほどあったし、運転していて前の車に警笛をならしたら、降りてきて突然殴ってきた話など、この手の話やニュースが増えた。 ブラジル人は人の迷惑を考えて行動するなんてことは、ほとんど無いからこうした事件がおきやすい。僕も、マナーを知らない運転手や犬の飼い主に切れて、頭の中で殴っている想像したことが何度あったことか。だから、我慢できないブラジル人が実際に行動するのは納得がいく。 人口が増えて、ラッシュや他人とのいざこざや、接触が増加し、人々のストレスが増えたためだ、とニュースでは解説されていた。 オリンピックでも中国人がアメリカ人を殺傷したし、世界中で切れる人々が増えているのかもしれない。ちょっと飛躍しすぎかもしれないが、グルジアの問題は、アメリカが大統領選で候補者を有利にするためにしかけた陰謀だという話があるが、もともとはグルジアの切れた人々がきっかけになっているような気がする。 世界中で我慢ができない、自分のことしか考えない人々が増えている。そうした人々を自分の利益のために利用し何百人も人々を殺していく、怖い話である。
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