9・10 暴落 (2008/09/11)
本当にサンパウロの天候は暑くなったり寒くなったりで、昨日は肌寒い冬の天候だったのだが、今日はもう真夏の天候である。 ちょっと以前のレアルのドルに対する為替の値段はサンパウロの天候ほどではないが結構変動があったあった。それが、農産物や地下資源の好調な輸出を背景に去年あたりからずっとレアル高が続き、一番高いときは100ドル300レアルほどであったのが、160レアルほどになっていた。僕がブラジルにきたころは、最低給与も100ドルに遠く及ばなかったのに今や300ドル近くなってしまった。これはブラジルが順調に伸びてきているということかもしれない。世界の食料基地、豊富な鉱物資源のブラジルをうたい文句に、有望な投資先となり世界中から投資を受け、驚くほどのお金が集まった。ブラジル経済は順調に伸び、膨大な借金は返済し、今やヨーロッパの先進国に並ぼうとしている。ただ、僕にはその急速な発展は変則的なものという感じがしてならない。一部の大企業、銀行が儲けているだけで、果たして一般庶民にもお金がいきわたっているのかという疑問があった。しかし、ニュースや新聞を見る限りでは、消費は伸び、インフレは低い数値を維持しているとの報道である。 このブログを書く前にメールを見ると、日本の友人から「ブラジルの株やレアルが暴落しているようですけど大丈夫ですか」というメールがあった。 そういわれて見ると昨日のニュースでレアルが1年ぶりほどに暴落しているというニュースをやっていた覚えがある。子供に夕飯をつくっていたので、あまり気にしていなかったのだが・・・。6,7月ごろの記事に、膨大なフライングマネーがブラジルから逃げてしまったという記事を読んだ覚えもある。政府はアメリカの影響はあるが、ブラジルは十分持ちこたえる力があり、大したことはないと発表をしていたが、世界的な景気の後退の波がブラジルにも着つつあるのだ。今や貿易相手国としては2番手となった中国の景気減速が始まるとブラジルはますます苦しくなるだろう。 しかし、国自体からみれば、さまざまな資源を持つブラジルはやはり強いと思うし、大企業は十分力を蓄えているだろう。でも、国内の中小企業はドンドン弱体しているだけに今後の流れは厳しくなるかもしれない。円生活者の僕としては、為替がほぼ連動しているドルにがんばってもりたいが、日本の景気後退により円自体が弱くなりそうだし・・・。いったいどうなるのだろう
 | 日中は30度近くまで上がるが、朝夕はまだまだ肌寒い時がある。 |
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