9・17 幻影? 電話? (2008/09/18)
町を歩いていると、誰もいないのに大声を張り上げて話している人をよく見かける。そのほとんどは路上生活者で、それも女性が多い。今日も犬の散歩をしていると、道の片隅で、路上生活者と見られる、汚れた服をきた女性が指を着きたてながら懸命に話している。まるで、すぐ前に誰かいるかのごとく。彼女には誰か見えているのだろうか。それとも、完全に狂ってしまって幻影を見ているのであろうか。 女性にはブラジルでの路上生活は過酷である。いつ餓えた野犬のような男に襲われ強姦されるかわからない。もっとも、男好きの男も多いるから、ちょっとかわいい感じの男たちもそうであろう。日本人でなよっとした男性なんか格好の餌食であろう。そういうこともあってかストリートチルドレンはたいてい2~4人ほどがいつも固まって行動している。 ブラジルにも精神病院は、あるだろうが、あまりその実態は聞いたことがない。多くの精神異常をきたした人間がいるが、その多くは野放し状態であるという記事をどこかで読んだ覚えがある。 品のよさそうな服をきた男性が声高に歩きながら話している。彼も頭がいかれているのか、と追い抜くときにチラっとみると、イヤホンをして話している。電話をしていたのである。電話だか幻影だか?? 独り言を話していてもおかしく思われない社会になってきた。よく独り言をいったり、一人思い出し笑いをしたりする僕にはちょうどいい。
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