9・29 平和 (2008/09/30)
「日本は平和ね~」 NHKの、衛星放送の番組をみながらうっとりするような表情で居酒屋のおばさんが何度も言った。 ちょうど番組では、親子でパンを作ったり、チョコレートタワー?を親子で食べる様子などを映し出していた。何の不安もない、子供の無邪気な顔を見ていると、それは確かに平和そのもで、最近よくブラジルで取りざたされている子供の虐待のニュースで涙を流している子供たちからは、とても想像もできない平和さであった。 日本でも子供殺しの事件が続いているが、ブラジルでも最近多い。高層アパートから子供を投げたり、ナイフで殺害した上に焼いたり、自分の子供をセックス奴隷のように扱ったり、毎日親に暴力を振るわれて耐え切れなくなった5歳?の少女が警察にたまらなくなって駆け込んだり、それは目も覆いたくなるような殺伐とした事件が続いている。多分これらの子供虐待事件は氷山の一角で、もっともっとあると思われる。ほとんどのストリードチルドレンは、親の虐待から逃げ出したのが原因だそうである。
最近の金融崩壊のニュースを見て、居酒屋のおじさんが「どうせ私らには関係ないからね」と他人事のように言った。それは本当に他人事なのか? 一般庶民にはどうにもならない世界ではあるが、今後どうなるのか、つくづく怖い。 「平和」普段、聞きなれないこの言葉がずっと耳の奥底にへばりついていた。世界の平和、日本の平和、ブラジルの平和。いったいどうなるのだろう。
 | リベルダーデから見た幹線道路。最近はブラジルも車の生産が減ったらしい。 |
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