10・4 投票 (2008/10/05)
日曜日に市長、市会議員の選挙である。 以前のサンパウロは選挙が近づくと、ビラ、ポスター、垂れ幕などで町中が驚くほど汚くなっていたが、最近は禁止されているらしく随分よくなってきた。せいぜい旗を振り回したり、立候補者のポスターを担いだサンドイッチマンが歩きまわるくらいである。 僕のような外国人はもちろん選挙権はないわけであるが、一般ブラジル人は必ず投票しなければならない。もし投票を怠るとパスポートの取得ができないなどの厳しい罰則がある。そのため地方出身の人々はこぞって故郷に帰る。人々の選挙に対する関心は高く、あの立候補者はダメだとか、好きだ、などなど、選挙が近くなると立候補者の話で盛り上がることもしばしばあるようである。 考えてみれば僕は日本で1回しか投票をしたことがない。6回は投票するチャンスがあったわけだが、どうしてしなかったのだろう? 自分のことで頭が一杯だったこともあるし、政治にまったく無関心だったこともある。たかだか1票投票してもどうにもならない、というような考えもあったと思う。1回投票しに行ったときも、投票場はどんな雰囲気なのかしりたくて、単なる興味本位だったような覚えがある。 最近、政治家の言動、活動をみるにつけ、町、ひいては国をよくするためには、やはりまず投票をしなければ、と思えるようになってきた。
|