11・1 うららかな土曜日 (2008/11/02)
すっかり日が長くなり、夏時間で6時だというのに日が暮れなくなった。土曜日で、さらに天気がいいこともあって、多くの人がぶらぶらと散歩を楽しんでいる。僕も写真を撮りながらお散歩。 撮りたいシーンというのは、なかなかカメラを出しにくい。撮れない自分に軽い自己嫌悪を感じながら、しっかりとそのシーンを頭の中に焼きつる。いつか同じようなシーンに出くわしたら時のためにと想い、何枚も頭の中イメージが溜まっていく。そのいつかがいつ来るのか、その時は本当にあるのかは自分でもよく解らない。 土曜日のセ広場には、何処にも行く所も、多分帰る所さえない人々が集まっていた。最近僕もここに来ることが知らず知らずのうちに多くなった。僕もなにもやることがない日々を送っているから彼らに引かれるのかもしれない。 今日は宗教の勧誘パフォーマンスが3つも行われていた。大声で大げさな身振り手振りで人々に思想や意見をぶつけていくグループ。ギターやタンボリン奏でるグループなど、見ていると面白い。ただ、こそ泥が多い所なので、写真を数枚とると出切るだけ素早く立ち去らなければならない。それが残念だ。人々は宗教家たちを中心に円を描くように集まって、じっと彼らの布教活動を見入っている。中には寝そべっている人もいる。 帰る所もなく広場でぼーっとしている人がいるかと思えば、高級ショッペリア(ビールを売りにしているお店、ビアガーデン?)で昼間からビールを飲んでいる人もいる。つくづく世の中は不公平だと思う。でも、これが現実なのだ。
 | 大げさな身振り手振りで大声を張り上げ布教するグループ。 |
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