12・2 手をつないで (2008/12/03)
アパートのエレベーターでよく一緒になる奥さんが、夫と一緒に歩いていた。よく見ると、二人は仲良く手をつないでいる。多分彼女は僕と同じくらいの年齢ではないだろうか。まじめで固そうな、敬虔なクリスチャンの彼女が夫と仲良く手をつないでいたので、ちょっと驚いた。ブラジルでは50になっても60になっても夫婦や恋人が手をつないで歩くという行為は当たり前なのだが、いつもまじめなこの奥さんからはどうしても想像がつかなかった。 二人の仲睦まじい様子をみて、ちょっと羨ましくなった。僕は彼女と手をつないで歩いたことがあっただろうか? 今の彼女とはほとんど記憶にないが、付き合いはじめて最初の頃1度か2度はあったような気がする。 以前、僕は茶色に近い金髪に染めた女性とつきあっていて、それが白い肌に似合って男たちの目をひいた。そういうこともあり、白人と東洋人のカップルが当時珍しかったこともあり、男たちによくからかわれ、頭に来たことが数回あった。彼女に比べ、僕がダサい男に見えたのだろう。男たちは「なんでこんなダサイ男が金髪女とつきあっているんだ」という気持ちが強かったのだと思う。 不思議なモノで気持ちが離れていくと、次第次第に手をつながなくなったような気がする。最初は相手の方から、手をつなぐことを要求していたのに、どんに汗ばんでもつないでいたのに、別れる間じかにはお互い手もつながなかった。今となっては懐かしい思い出だ。 久々に女性と手をつないで歩いてみたくなった。どこかに僕と手をつないで歩いてくれるような女性はいないかな~
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