12・11 世界のS (2008/12/13)
夜、Sさんの家のお呼ばれされた。 Sさんは、マッサージ師兼老子の研究家で、なんとも豪快で、身体も、考え方も大きいせいか、掴み所がない。8年ほど前に一度取材したときにお会いしたおりには、まだ精力的にギラギラした感じがあったが、60を過ぎた今は大分脂が落ちてきた気がする。その分、どっしりと落ちついた雰囲気が増し、一種ミステリアスな感じが漂っている。 「世界のSになるからな」話の途中にぽっと出てきた。ほーっ、目が覚めるような、新鮮な言葉であった。60を過ぎた人から、こんな言葉を聞いたことがない。Sさんの若々しい言葉を聞いて、40を過ぎてどんどん自分への期待が萎んできていた自分が少し情けなくなっていた。まだまだやれる。行けるのだ。
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