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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・19 盗み [画像を表示]

12・19 盗み (2008/12/20)  久しぶりにセントロを歩く。
 知り合いの女性と男性が2人もピストル強盗にあったので、とにかく気をつけなくては。「年末だから、しょうがないね」というが、今年ほど周囲の人が強盗にやられたという話を聞いたことがない。たまたま周囲に多いだけかもしれないが、これから金融危機がブラジルにもますます影を落とし始めると強盗も増えるだろうから気をつけなくてはならない。
 さすがに年末だけあって人通りが多い。客が溢れている店があるかと思えば、まったく入っていない店もある。客が多い店は、主に安売りの店で、そういった店は万引きを見張る監視人が多い。店内には脚立に座って5,6人が見張っているし、店の外にはさらに3人が目を光らせている。ここまでしなければならないか、と思うほど強固な監視である。こういった人件費だけでも大きいと思うのだが、それを出しても見合うほどの万引きがあるということだろう。小さなスパーの日本人経営者からブラジル人は金持ちでも万引きをするから性質が悪いと言っていたことを思い出した。
 ある日本食レストランで店が閉まる間際まで、オーナーと話ていたことがあった。従業員も帰り支度をはじめ、つぎつぎとオーナーの所にきて鞄の中を見せ帰っていく。不思議に思い「どうして鞄の中を見せるのですか」と聞くと、「何も盗っていないことを見せるためだよ。今はもう単なる習慣みたいになってしまっているけどね。でも、以前は店のモノを取っていく奴が結構いたよね」と笑いながらオーナーはいった。そう言えば、随分以前に彼女の友達がアパートに遊びに来たあとに、コンパクトカメラが無くなった事があった。使っていないカメラだったので後になって気がついた。いくら探してもないので彼女が盗って行ったとしか考えられなかった。
 盗むということは当然カトリック教でも禁じられているのだが、ブラジル人にとって、それほど罪悪感を感じないことなのかもしれない。

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セントロの買い物客。
最近ミキサーを再購入したのだが、同じものが以前買った当時の2倍ほどになっていて驚いた


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