12・21 寂しい現実 (2008/12/22)
年末が近いせいか、いたるところで募金箱が見られる。アパートの門番の横、店のレジ横、ストリップ劇場のチケット窓口・・・・。今年は特に多いような感じがする。果てはフェイラ(青空市場)の売り子や、市営の、路上清掃人まで募金を請求してくる。 今日、フェイラで半玉のスイカを6レアルのところを5レアルにまけてもらった。すかさず、売り子(雇われの)が、クリスマスの募金を請求してくる。まるでまけてやっているから募金しろ、という感じがして気分が悪い。そいう手合いには募金しない。何も言わないで無視しした。道の清掃人はもっとしつこく、「気持ちでいいから! 気持ちで」断られても2度、3度道行く人に金を乞う。5人で清掃するところを2人がお金を乞うている。こういうのを見ていると、仕事をしないでお金を乞うのなら、乞食をやれ、といいたくなる。それも1日だけでなく先週から毎日やっている。まったく税金の無駄遣いである。 大企業のマクドナルドまで募金を募っており、お釣りが出るとしつこく募金箱に入れてくれという。あんまりしつこいので、どうせ自分らでお金はとっているのだろう、と勘ぐってしまう。だから絶対募金はしない。募金するくらいなら路上生活者やストリートチルドレンに直接渡した方がずっといい。 先日、新聞を読んでいると、豪雨の被害にあったサンタカタリーナ州への救済物資が抜かれて横流しされているという記事があった。人々の善意を踏みにじる行為である。しかし、これが現実なのである。多分、ブラジルだけでなく日本でも、世界中で大なり小なり同じようなことは行われているだろう。寂しい現実である。
 | 幟が立てられ、年末の雰囲気が出てきたリベルダーデ広場。最近、天候が悪く、いまいち盛り上がらない。 |
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