去年の正月はどうだったろうと、過去の日記を読むとどうも冴えないことを書いている。去年はあまり大した年ではなかったが、正月からそうだったのである。今年は？　やる気満々とまではいかないが、「やらなくては！」という強い意志が身体の奥底に潜んでいるような感じがするから気合は入っている。 　知人からお呼ばれがあり、お節料理を頂き、極上ワイン飲ませてもらい今年の正月は華やかな正月となった。こんなにたくさんの方々と正月を過ごしたのは初めてかもしれない。ブラジルにきてからは、数年を除いてほとんど独り寝正月だったような気がする。 　昨日の晩、録画したという紅白を見ていると、どうもダサい。まるで、ニュースで時折見かける中国の歌番組のようである。多分、日本の、それも年に1回の紅白は、アジアの歌番組の中でも頭ひとつ抜けた華やかで洗練された番組であると思う。それがこのダサさ。同じような感想を、一緒に見ていた友人も漏らしていたから、余計にショックであった。 　日本を離れて随分になるから、若い歌手は全くわからない。青年グループがチャランチャランした服で、それもヘタな歌い方で「ガンバレ、ニッポン、ツヨイゾ、ニッポン・・・・・」と歌い始めた。ナニコレ！　完全にずっこけてしまった。言葉を失ってしまった。アホウ首相といいまったくうすっぺらな人々にはがっかりしてしまう。ご時世がご時世だけに余計そう思うのかもしれない。 　海外に住んでいると、日本人であることは誇りである。息子にも、日本人の血を引いていることを誇りに思って欲しいと思っている。それだけに今日みた紅白にはがっかりしてしまった。視聴率は４０％を越えたそうであるが、見ていた日本の人々はどう思ったのだろうか。ガンバレ、ニッポン、ツヨイゾ、ニッポン・・・、青年たちの脳天気な軽い歌声を思い出すと、日本も危ないかな、と思ってしまう。 　あけましておめでとうございます。 　今年もよろしくお願いいたします。

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