1・15 晩成 (2009/01/16)
息子の携帯が壊れたので買ってあげることにした。通学のバス代が値上がりし、歩いて通わすようにしたので、何かあったときのために、やっぱり携帯が必要なのだ。もちろん買うのは一番安い機種。息子も僕に遠慮してか、高いのが欲しい、とは言わない。つくづく、この点はよくできた息子だと思う。僕が子供の頃は、いいものが欲しくて随分駄々をこねて母を困らせた。それでも母はなんとか遣り繰りして買ってくれた。うちが貧乏だと感じたのは大学になってからだった。当時は、有り難味が解らなかったが、実際は貧乏な家庭だったにもかかわらず、貧乏と感じさせることなく育ててくれた両親に今は深く感謝している。 つい最近になって、大学の学費の一部を亡くなった叔母が援助してくれいたことを聞かされた。いろんな人間の世話になって、今の自分があることを知り、愕然としてしまった。それまで、そんなことは考えたこともなかっただけに、のほほんと自分がやりたい放題生きて来たことが恥ずかしくなった。もし、知っていれば、ブラジルなんかには来ずに、日本でちゃんとしたサラリーマンをやっていると思う。多分?・・・・。 これまで世話になった人のお礼のためにも、何かひとつくらいは自分の満足できる、人に認めてもらえるものが成し遂げれるような人間にりたい、と思っている。中年になってこんなことを思うのは、さすがに今更ながらだな、と思うが自分は晩成なのだ、と言い聞かせて頑張るしかない。そう、ブラジルでは年齢は関係ないのである!
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