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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
1・23 コンピュータの購入

1・23 コンピュータの購入 (2009/01/24)  ずっと以前から、息子にコンピュータを買ってやろうと思いつつ、高価なことから、なかなか踏ん切りがつかなかった。こういうものは早いうちから慣れていくのがいいに決まっているし、学校でも、宿題や授業で必要になってきていた。僕の事務所にはあるのだが、壊されたり、写真のデーターを消されたりしては大変なことになるので触らせていなかった。
 去年あたりからのドル高で、今年に入っていろんなモノが上がり始めた。コンピュータは、組み立てはこちらでやっているだろうが、中の部品は輸入品である。上がらないわけがない。買うなら今だとようやく決心をし重い腰をあげた。まず、市場調査で5,6軒の大量販売店を廻ってみた。一番安い所で、モニターからテクラードなどすべてついて800レアル(4万円)。もともとブラジルの電子機器関係は日本と比べ1年から2年おくれているのだが、その商品はもっとも古いタイプのものらしい。例え自分が使わないにしても、ある程度満足して使えるものを買ってやりたい。いろいろ見ていると、値段は手ごろだがOSがリナックスのものが多い。店員に聞いてみると、皆リナックスのものを購入してウインドウズの海賊盤をインストールするらしい。更新するのはどうするのか、と聞くと、できないから、新しく海賊盤を買っては更新していくらしい。海賊盤はだいたい10レアルだから安いものだが、手間と時間、そして必ずしも海賊盤が正常に動くか解らないからその危険性、そして更新できないのでウイルスが侵入しやすいことを考えると、やっぱり正規のオリジナル版のウインドウズが入ったモノが結局は得だと思い、ウインドウズが入ったモノを探す。ところが、ウインドウズ・ヴィスタが入っているもののメモリーが512mしかないものが多い。そのうえ、なんとセルロンであるから、ストレス一杯になってしまいそうである。店員にその辺を聞くと「そうだよね。でもメモリーは2ギガまでつめるから自分で入れれば良いよ」という。1ギガが今100レアルちかくするだろうし、製品の信頼性、手間を考えるとやはり始めから2ギガはついたものが欲しい。
 以前、モデムをブラジルの秋葉原サンタエフィジェニアで購入したことがあった。電話会社がインターネットを引くときにモデムも売っていたのだが、自分で買った方がもっと安くていいものが買えるだろうと思ったから自分で購入することにしたのだ。安いのだが、まもとに動かなくて4回取替に行った。それ以来、コンピュータ関係はできるだけ自分でやろうなんてことは考えなくなった。とにかくブラジルは不良品が多い。一説には、アジアや欧米でハネられたものがこちらに来ているという噂もある。
 CPUが2コアになると値段が極端に上がる。仕方がないのでセルロン、2ギガ、ウインドウズインストール済みを探すと1199レアル(6万円)というものがあった。ちょっと高い。考えに考えたあげく、もし僕のコンピュータが壊れたりしたとき、緊急に使うかもしれないと思い、購入に踏み切った。しかし、今の僕にはかなり痛い出費である。
 購入手続きをしながら、店員に話を聞くと、サムスングのモニターは、それだけで買えば600レアルするそうである。ということはコンピュータ本体は単純に考えればわずか600レアル。ということは、中の部品は捨て値のような値段で中国あたりから買っているのではないだろうか。なんか、がっかりしてしまった。
 家に帰って、早速彼の部屋にセットする。先にも書いたが、ブラジルは不良品が多いので、ちゃんと起動し動くのか心配である。無事起動し、ちゃんと動いてくれた。良かった! しかし、やはりセルロン、動きは非常に遅い。これでメモリーが少なかったら、どうなったことだろう。この遅さではちょっと仕事では使えそうにない。がっかりした。
 息子がもっと喜んでくれるかと思ったがそうでもない。僕の日本製のコンピュータや製品を見すぎているせいもあるかもしれない。その点も2度がっかりしてしまった。でも、もう息子に必要な最低限のモノは買ってやったので、とりあえずは満足している。
 


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