1・24 おいのり (2009/01/25)
泥棒の溜まり場のようになっている公園で、数人の人々が手を頭の位置にかざして小さな円を作っていた。よく見ると、女性も数人加わっている。はじめは何をしているのか解らなかったが、どうやらお祈りをしているようだ。こういう荒んだ場所に女性がいくのはいくら男性と一緒といえ、勇気がいることである。たぶんカトリック系新教の布教の一環であろうが、こういう下部の信者の人たちの「愛情」からくる行動はまったく頭が下がる。 この集団から離れて、独りだけポツンとベンチに黒人系の男がサングラスをかけて座っていた。この男の深い孤独が伝わってきた。 こうしたお祈りを受けるということは、この公園の人々が、本当のどうしようもない残忍で悪ではないということだろう。そんな人間らしい姿を見て少し安心した。
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