1・24 いらだつ (2009/01/25)
メトロに乗っていると、素っ頓狂な大声を出す集団がガヤガヤと入ってきた。始めは頭が触れている奴がいるのかな、と思っていたが、どうやらそうでもないらしい。中の独りの太った女性が、おかしくもないのに無理に笑ったり、大声で喋ったりしているのだ。運の悪いことに、僕が立っているすぐそばの席に座った。他の乗客も何事かという顔をして、そちらを見ている。ボリビア人のカップルはニヤニヤ笑っているが、僕には何がおかしいのかさっぱり解らなかった。 どうもこの黒人女のキンキン声が僕の勘に触ってしょうがなかった。怒鳴りつけたい強い衝動にかられた。今日は、イラついているのかもしれない。そんな衝動を和らげるために、彼らから一番離れた入り口付近に行く。それでも、離れても聞こえてくる彼女のキンキン声は僕の気持ちをささくれだたせた。太った黒人女は人が注目すればするほど、得意げに大声で喋る。こういう勘違いをした人間はどこにでもいるものだが、他人がどんな気持ちでいるか解っているのだろうか? タツアッペ駅に着いたところで、彼女らは立ち上がり大きなお尻と腹を揺らせながら降りて行った。ざわざわといらついた気持ちが、ぶつける場所を失い、メトロをおりるまで気分が悪かった。
 | 家に行くと、息子が一生懸命何かを入力していた。どうやらコンピュータが気に入ったようだ。自分なりにいろいろ試行錯誤しながら使っているのを見て買ってよかった、と思う。 |
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