2・13 韓国街ボンヘチーロ (2009/02/14)
今日も朝から雨がしょぼつき、散歩は中止。アズミが散歩に行こうと誘いに来るが仕方がない。「今日は中止」と声に出していうと、解ったのか、自分の寝床にしぶしぶ帰っていった。 夕方、友人と韓国人街、ボンヘチーロに夕食を食べに行く。店のほとんどは服飾店で、ブラジル中から買い付けに来るほど服の街として有名である。中国人、日本人、韓国人が混在するリベルダーデと異なり、東洋人はほぼ韓国人しかいない。友人の韓国人もここに店を持っており何回かきたことがあるが、それ以来である。麻薬が好きで、夜遊びが好きな男であったが、どうしただろうか? そんなことを考えながら、日がとっぷりと暮れたうすぐらい街を歩く。 ときおりすれ違う東洋人は、当然のごとく韓国人で、濁音の強いハングル語が聞こえてくる。やはり、街の雰囲気が違う。久しぶりに異文化の街にさまよいこんだような感じがピリッと刺激する。夜ということもあるだろうが、なんとなく寂れた感じがするのは気のせいか。最近は、中国人におされ、韓国人の影が薄くなってきたような気がする。もっともそれは日本人も同じことであろうが。本国の経済もよくないからその影響もあるのかもしれない。 お目当ての韓国料理店を探し当て、中に入ると早速モレーノのガルソンが応対してくれた。顔に愛嬌があり、いかにも人の良さそうな感じがする。メニューを見ると、リベルダーデ近辺の韓国料理屋よりは、少し安い。やっぱり本場である。来ている客から見ても庶民的な店なようだ。ブルゴキ(韓国焼肉)50レアル(約2500円、2人前)を頼むと、僕の予想に反し、すでに焼かれた肉が、鉄板にのってやってきた。自分で焼きながら食べることを思っていただけに、ちょっとがっかりしてしまった。量的には十分満足できるものであったが、肉質も余り良いものではなく冷めると脂がきつく感じられ、途中で飽いてしまった。 多分、店の女主人だと思うが、挨拶にやってきた。色白のふくよかな女主人は、最初、ソフトな韓国語で話しかけてきたが、僕の顔を見た瞬間、はっとした感じで、言葉を呑み込み、ポルトガル語に変えた。たいてい僕は韓国人に間違えられるのだが、本国の人? には、さすがにそうは見えなかったようだ。 今まで数えるほどしか、この街にはきたことがなかったが、奥が深そうで興味が引かれる。これから、レストランを中心に探索しようと思う。
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