3・19 息子の誕生日 (2009/03/20)
「何が食べたい」と聞くと例のごとくラーメンであった。 もう既に誕生日プレゼントとしてコンピュータも携帯も買ってやっていたから、さらに買ってやるつもりはなかったが、明日、彼の12回目の誕生日なので食べたいものを食べさせてやろうと思っていたのだ。 ラーメンを食べた帰り道に誕生日ケーキを買ってやろうと思い、「ケーキが欲しい?」と聞くと、別にいらないという。2度、3度きいても「いらない」の返事。いつもの様に、スポンジと生クリームを買って自宅で完成させるつもりっだったが、本心から「いらない」といっているので結局買わなかった。せっかく買ってやろうと思っていたのにがっくりである。 あんまり僕がしつこく尋ねたのでしまいには「自分が食べたいのでしょう?」と見透かされてしまい、ヘドモドしてしまった。大分前に日本から買ってきた泡立て器をほとんど使っていないので、使いたかったこともあるし、久しぶりに甘さを抑えたケーキを食べたかったこともある。何も聞かないで買って作ればよかった。 僕が子供の頃はケーキやチョコレートなどには飛びついたものだが、彼にはそういう所はまったくなく、大抵「いらない」という。一人っ子だと競争意識がないので、こんなモノなのだろうか? 彼を見ていて、身体から発散する覇気が感じられない。もう少し、元気にしろ! と言いたいが、さすがに口には出したことはない。なぜなら、僕自身も子供の頃に「覇気がない」と言われ気にしていた頃があったからだ。
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