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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/19)
3・29 共同体 [画像を表示]

3・29 共同体 (2009/04/02)  弓場の食事は、当番の人が料理し、小学校の体育館を少し小さくしたほどの食堂で皆一緒になって食事をする。食堂には6,7つの大きなテーブルがあり、個人個人好きなテーブルがほぼ決まっていて、気の合う人同士で食べる。家族が一緒のテーブルで食べるかといえば、必ずしもそうではなく、夫婦も子供も皆別々のテーブルで食べる家族もあった。
「家族が別々のテーブルで食べたら、なかなか一緒にいる時間がないんじゃないですか」と、家族別々に食べている人に聞くと「家ではいつも一緒だし、ここの皆がひとつの家族みたいなものだから、違和感はないわね」という返事だった。都会の生活に慣れている僕には、家族といえば核家族であり、家族団欒というとひとつのテーブルで家族が一緒に食べるというイメージが固まっているだけに、どうも家族がバラバラで食事をするというのがしっくりこなかった。
 子供たちを見ていると、悪さをすると近くにいる大人が叱る。ここでは皆の子供であり皆が親なのである。江戸時代や戦争直後の長屋では皆が半共同体のような生活をしていただろうから、ちょうどここと同じような感じだったのではないだろうか。インディオなども、ほぼ共同体と同じような生活をしているから、この形式がより自然な形なのだろう。現在の都会は、そんな生活をする人々から見れば、自己主張が強い、利己的な人間ばかりである。都会の人間は、生活の便利さを追求するあまり、お互いに肩肘を張って、ストレスを感じながら生きていかなければならないから、いろんな点で歪が生じるのだろう。
 内部では、もちろんいろんな摩擦があるだろうが、人間本来の自然な生活を垣間見たような気がした。

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昼間は農場の仕事、夜はコーラスやダンスの練習。それをずっと続けてきたことはほんとうに凄いと思う


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