4・6 無賃乗車 (2009/04/07)
メトロの改札を抜けて、ふと後ろを見ると、入れないはずの改札から25歳ほどの黒人系の男がさっと構内にはいり、素知らぬ振りをして乗り場に向け階段を降りて行った。アレッおかしいな、と思いつつその改札口を見ていると、3人のやはり同年代の男たちが同じようにして入ってきた。 日本の改札は音もうるさく鳴り響き完全ストップがかかってしまうが、ブラジルのものは、要領よくするとするりと入れるようなのだ。しかし、3人のうちの一人がメトロの職員に見止められ、キップを買って入りなさいと注意されている。止められた男も照れくさそうにニヤニヤ笑っているくらいなので驚いた。日本だと無賃乗車となるとうるさく調べあげられ、その上新聞にまで載せられてしまう。ブラジルではせいぜい外に出てキップを買いなおさせるくらいなのだ。 多分ブラジルでは同じように無賃乗車しようとする人間がたくさんいすぎて、いちいち咎めるのも大変なのだろう。結局捕まった男はキップを買い、再び入ってきて行ってしまった。構内で写真を撮っただけで、名前から住所などうるさく聞かれるのに、無賃乗車しようとするところを捕まっても、何も聴くこともせずにすぐ解放してしまう。まったくおかしな国だ。
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