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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/19)
5・22 中流に辛い時代 [画像を表示]

5・22 中流に辛い時代 (2009/05/23)  海外からの投資が流入し、国内にドルがだぶつき始めた。それにつれ、レアルがどんどんあがり、一時期1ドル=2レアルをきってしまった。政府は急激なドル安を恐れ、介入したがほとんど焼け石に水という感じで大した効果はなかったようである。今後、ドルはほとんど崩壊していくという話もあるし、いったどうなるのだろう。
 一般庶民の間では相変わらず仕事が少なく失業者が多いが、一般のお店やレストランでも客が少ないと、オーナーはこぼしている。一方、高級レストランやお店では客が減るどころか増えているそうである。多分、上流階層にはどんどんお金が入っているのだろう。お金持ちはどんどんお金持ちに、貧乏人は変わらず、中流はどんどん落ちる、という図式になっているのだろう。
 サンパウロではビレッチ・ウニコ(ひとつのキップで)と呼ばれるカードがあって、このカードで、メトロ、バスが共通して使え、1回使って3時間以内であれば、バスは数回無料で乗ることができる。このカードは、メトロの駅などでお金を入れるようになっている。
 サンタクルーズの駅で、お金をカードに入れるために、列に並んで待っていた。すると、独りの中年男がやってきて、帰るお金がないからキップ代をくれ、と並んでいる人たちに乞いはじめた。順々に乞い、ちょっと太った女性に同じようにお金をせがんだ。「今、私は失業中なの。だからお金はないのよ」ちょっとムッとして吐き出すように、彼女は男に言った。男は気の毒そうな顔をして、仕事紹介所にいったか、とかいろんなことを聞き始めた。女性はちょっと迷惑そうな顔ではあったが、男の問いに受け答えをしていた。
 彼女の番が来た。最初彼女は「10レアル入れて」と窓口で頼んだが、ちょと考え「やっぱり5レアルにして」と言い直した。よっぽど困っているのだろう。入れ終わると、彼女は憂鬱そうな顔をして急ぎ足にメトロ乗り場の方に消えていった。
 今は、日本でもそうだろうが中流の人たちには辛い時代である。

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6時半にはすっかり日が落ち暗くなる。重いカメラを持つことは、まだ控えているので、写真を撮るのに使うのはコンパクトカメラ。やっぱり使いづらいし、ASA800にすると、もう、ノイズが一杯でだめ。


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