もう、ブラジルに住んで随分になるのに、未だに外国人とわかるようだ。これは僕にとってイカンことである。できれば日系人に見られることの方がいろんな面で都合が良い。まず、強盗に狙われにくくなるし、お金を乞われることも少なくなる。ポ語で話してもしょうがないと思うのか、めったに話しかけられることもない。もっとも、貧乏人に見えるのか、襲われそうになったことはここ数年ない。ポ語では話しかけられないが、逆に英語で話しかけられて四苦八苦することもしばしばである。 　外国人に見られる原因としては、最近体調が思わしくないので家にいることが多く、色がどんどん白くなってきていること、寒くなり、ブラジル人が着ないようなダウンジャケットなどの防寒服をきているせいもあるからだろう。 　昨日も病院に行った帰り道、ビッシーガに結構大きめのフェイラあったので、値段や新鮮度、品揃えなどを見てると、突然「ファラ・ポルトゲース？（ポルトガル語を話す？）」と言って売り子にとめられた。ずうずうしそうな顔をした奴だったので、指を振って喋れないと合図してさっとその場を離れた。以前はこんなことはなかったのに！　 　体調がよくなったら海にでも行って肌を焼いてきた方がよさそうである。

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