8・21 倹約のとき (2009/08/22)
今日はメルカード(市場)に魚の買出しの日。 途中の問屋街は、相変わらずカメロー(露天商)が道に2重3重に並び、地面に、中国製品のおもちゃなどのプラスチック製品を黒のゴミ袋に入れて売っている。その数100人以上。まさに映画で見る、終戦直後の日本露天市場みたいな感じである。写真を撮りたいが、無許可の営業なので彼らは顔が映ることを極度に嫌う。写真を撮るのはぐっとがまんする。さらに、この露天商たちに、コーヒーやカウド・デ・モコト(牛の足スープ)を売る人間などが右往左往するものだから、道を歩くのも一苦労である。 やっとメルカードについたと思えば、入り口付近にもカメローが一杯で、中に入ることもできない。もう少し、人の迷惑を考えりゃいいのに! とぶつぶつ独り言をいいながら別の入り口から入る。こういうことをするから、警察に苦情が入って排除されるのだ。 いつもの、日系人が経営する魚屋に行くと、イワシが入っているではないか! 休漁期間は2ヶ月ほどしかなかったのだ。こんな短いスパンでイワシは種が維持されていくのであろうか? 少し心配しながらイワシを2キロ買う。さらにアジにカツオ。アジは刺身でいけるそうである。アジの横には養殖された、淡水のアルビノティラピアが並べられているのが、なんとも不釣合いな感じがする。最近は養殖技術の発展でティラピアも以前のように泥臭くなく結構いける。そう解っているのだが、僕の頭の中には、ティラピアはまずいという意識が強く、とても買う気にはならないが・・・。 今日は締めて27レアル(約1350円)。随分安くあがった。ついでに横の魚屋をみていると、やはり養殖もののナマズ、ピンタードが売られていた。白身で鶏肉のような味なので人気がある魚のひとつである。あまりいろりろ見ていると、ついつい買ってしまうので、しぶしぶ出口に向かう。仕事が激減したので、今は倹約のときなのだ。
 | ヒラメの隣に並べられたピンタード(ナマズ)。値段はひらめとほぼ同じである。1キロ1100円。ブラジルでは淡水魚の養殖技術が昔と比べ格段に向上した。 |
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