8・22 季節感 (2009/08/23)
昨日あたりから急に冷え込み始めた。あっという間に人々の服装も夏の半袖服から冬用の黒い系のジャケットに。この変わり身の速さにはいつも驚かされる。 中高時代、季節が変わり、それとともに学校の制服も変わる、変わったばかりの、あのなんとも初々しい気持ちが未だに忘れられない。サンパウロではそんな季節感をゆっくり味わっている暇はない。今日、寒いと思えば、明日は暑いという感じ出し、1日のうちにも朝夕は真冬並みに冷え込むかと思えば、昼間は真夏並みに暑くなることもしょっちゅうであるから、季節感と言うものがない感じである。 とはいうものの、春になると若葉が息吹、羽蟻が飛び、真夏にはニョキニョキと入道雲がわき上がり、草木の緑が生き生き輝く。秋になると空が高くなりわたがしのような浮雲が流れていく。冬には、落葉樹の寒々した風景が続く。そんなブラジルの季節感にも今ではすっかり慣れてしまった。むしろ、日本のはっきりした季節感に驚き、身体がついていかない。日本向きの身体からブラジル向きに変わってしまったのは、自分でもなんとも寂しい限りあるが、それも仕方がないことではある。どんどんブラジル人になっていくことはやっぱり辛い。
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