8・26 知らぬが仏 (2009/08/27)
久しぶりにビジネス街として有名なパウリスタ通りを歩く。撮影しながら歩いていたのでカメラをカバンから出したたり入れたりしながらしていると、前方から長いレンズをカメラにつけた東洋人が歩いてくる。日本人? 中国人? 韓国人? ちょっと見た目ではわからない。カメラは手にしたままである。セントロに比べれば幾分は安全と言え、ちょっと無用心だなと思いながら通り過ぎた。サンパウロ美術館に来ると、やはり2人の青年が写真を撮っていた。彼らも剥き出しのままで泥棒などを気にする様子はみられない。2人でいるから、安全だと思っているのだろう。 ちょっと歩くだけでも3人も一眼レフのカメラを持って写真を撮っていたので驚いた。カメラも随分と庶民化したものである。以前は一眼レフのカメラを持っているだけで、自分はプロだと公言する人がいたものだが、こんなに多くなるととてもそんなことは言えない。そして、何よりも泥棒をまったく気にしていないことに驚く。パウリスタだから、という安心感があるのだろうが・・・・。 僕はいつもセントロ付近を写真をとりながら歩くのだが、薄暗くなりはじめた6時ごろ友人にあった。 「お出かけですか?」 「ちょっと写真を撮りながら散歩しているのです」 友人はびっくりして「この辺は、テレビでも2度も泥棒をしているところが流されるような危ないところなので写真を撮るのは止めた方がいいですよ。とくに、この時間は一番危ない時間です」と本気で忠告された。そんなことはまったくしらなかったので、僕も驚いた。まさに知らぬが仏、でも写真を撮ることを止めるわけにはいかないので、今まで以上に気を引き締めて歩こうと思っている
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