9・10 気にかかる存在 (2009/09/10)
1日中雨ばかりで、外にでる機会がすっかり減ってしまった。それでも、早朝は雨が止んでいるので、散歩だけはかかさずできるのでありがたい。 今日も犬の散歩をしていると、リベルダーデ広場前にあるバール(軽食店)で、カウンターのいつも同じところに座って、いつもボーッと外を眺めている日系人の60歳ほどのおじさんが、朝からコニャック(ブラジル産のコニャックは非常に安い)を注文していた。店の前を通り過ぎるとき、ちょうど店員が瓶を高々と上げてコップに注いでいるところであった。まるで手品のように琥珀色のコニャックがキラキラ輝きながらコップに吸い込まれていく。朝の柔らかな光の中で、いっそう印象的であった。 このおじさんの顔だけ見ると、なんとなく汚い感じがして路上生活者のように見えるが、いつも洗いたての清潔そうな服を着ているし、いったいこのおじさんは何者なのであろうか。朝、散歩するたびに気にかかる存在である。
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