9・11 よがり声 (2009/09/12)
深夜、妙な声で目が覚めた。最初は頭がぼーっとしていて何なのか良くわからなかったが、よく聞くと、女のよがり声であった。 このアパートは結構防音性が高く、普段ほとんど隣の音は聞こえない。そんなこともあり、住み始めてもう10年ほどになるが1度もよがり声は聞いたことがなかった。多分上の住人が窓を開けっ放しにしてセックスをしているのであろう。 なかなか終わらないよがり声を聞きながら、昔、うすい壁で区切られた安ホテルの室でのことを思い出した。そこは連れ込み宿で、同じような部屋が数室ならんでいた。他の部屋にもお客が入り、あちらこちらで女性のよがり声が聞こえ始めた。押しつぶされたような声、責められているような声、快感で声を上げているはずなのに、辛くて声を漏らしているというようなモノがほとんどであった。周り中から聞こえてくる声を聞きながら人間の性を強く感じた。 声は10分ほどで止んだが、それからすっかり目が覚めてしまい、結局おきたのは7時半を回ってしまい散歩にいく機を逸してしまった
 | サンパウロの町は春めき始め、若葉も芽吹き始めた。 春になると人間もムラムラと普段以上に血が騒ぐのかもしれない |
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