9・18 ピラニアスープⅡ (2009/09/19)
レストランや外で食べて、おいしいと思った料理があるとしばしば真似て作るのだが、何の情報もなしに見よう見まねで作るモノだから失敗する確立が大きい。 今日のスープもパンタナールのキャンプで漁師たちが作っているのを思い出しながら作ったので果たして味がどうなるのかまったくわからなかった。 子供は特に味に正直なので、まずかったらほとんど食わない。結局作りすぎて独りでは食べきれずゴミ箱行きというのを何度か経験したことか。スプーンで汁を試飲しながら慎重に味付けをした。 ピラニアを鍋に入れてグツグツ煮込んでいるうちに、筋肉が弛緩して閉じていた口が次第に開いてきた。ギザギザの鋭く並ぶ歯は、みるからに切れ味がよさそうである。漁師たちが不注意で釣り上げたピラニアの歯で指を落としたなんっていう話も一杯あるらしい。やはり凄い歯である。1匹で1キロもあるモノなのでさすがに迫力がある。ブラックピラニアなどは3キロもあるものがあるらしいから、それこそ迫力満点であろう。茹で上がったピラニアの顔をみながら、飼っていたダイヤモンドピラニアを思い出した。スパンコールをちりばめたような身体は本当にきれいだった。可愛がって育てただけに死んだときはかなりショックだった。ピラニアを食べるということに対して罪悪感や、気持ちが悪くなったりするかと最初は少し心配ではあったが、そんな感情は沸いてこなかった。食べるものとして切り替えができている自分に少し驚いた。 コンブやにんにくを入れて煮込むが、なかなか出汁でず、生臭さが強かった。これじゃ、息子は嫌がって飲まないだろう。ニラを刻んでいれて、さらに、にんにくとたまねぎを入れると大分生臭さはとれた。多分コエントロなどを入れると良いのだろう。もう少し待てばよかったのかもしれないが、待ちきれず、ついに固形のコンソメをいれる。まだ少し生臭いが気にかかるほどではない。鍋の中で、身をほぐしさらに煮込む。 とにかく川魚は小骨が多いので息子に骨に気をつけるように言ってお皿に入れてやる。「おいしい」と言って2杯ペロリと平らげたので、成功の部類に入るだろう。
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