移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・24 おいしいバール発見 [全画像を表示]

9・24 おいしいバール発見 (2009/09/25) 今日は魚の買出しの日。
 先週ピラニアを買った店を見ると、なんとアンコウがあるではないか。値段を聞くと、1キロ10レアル(500円)。先週のピラニアに気をよくしてついついまた買ってしまった。しかし、肝心なアンキモはすでになく、アンキモは別に売ったのか?、と売り子の金髪おばちゃんに聞くと、「ここに来る前からないから漁師がとってしまうみたい」という。アンキモを専門に買う業者がいるのか? 腐りやすいから取ってしまうのか解らない。残念! 明日、鍋にしようと思っている。
 奄美大島移民の2世あんちゃんの店でイワシを2キロ買い終えると、ちょうど今からカフェに行くという。前から、メルカード(市場)で働く人たちが使うバール(軽食屋)を知りたい知りたい、と思っていたので、僕も一緒に連れて行ってもらった。
「先週のピラニアはどうだった? やっぱりピンピン?」彼は片言の日本語で話す。「うん、それが翌日ピンピンでさ~・・・・」「精力的な役目をするのは血らしいけどね??」「ふ~ん」というような会話を話しながらバールに向かう。
「ここは、ポルトガル人がやっていておいしんだよ。コーヒーはエスプレッソよりも沸かして立てたもののほうがおいしいね」確かにそのカフェは匂いがよくおいしいものだった。「他になんか食べる?」「いやいいよ」と断ったが、彼がおいしそうに熱々のエスフィッファ(ひき肉の入った三角パン? のようなモノ、アラブ料理の一種)をホクホクした顔で食べているのを見て僕も食べたくなった。頼むと、確かにそのエスフィッファは、表面が豚マンのようにふんわりホクホク柔らかく、中のひき肉はジューシーで煮汁が滴るほどで、非常においしい。多分、僕がブラジルで食べたエスフィッファの中で一番おいしい。
「おいしい~」思わず顔がほころぶ。
「この店は、ここで働く人たちが使うところで、おいしいんだ」彼もニコニコしながら教えてくれる。確かに、サンパウロの観光地のひとつとして売り出し中のメルカード(市場)の中では、目立たない端っこの方に隠ているような店である。メルカードの穴場なのだろう。「さあ、行こうか」結局、彼が全部おごってくれた。
「どうもご馳走様。来週は僕が払うから。今日は本当にありがとう」そう言って彼と別れた。今までは、買い物をするときに、少し話す程度だったのだが、もう1歩親しくなれたようで、すっかり嬉しくなってしまった。

IMG_0170.jpg
すっかり観光地化されたメルカードの果物屋は見栄えが良いように
果物の飾りつけを入念にする
,
IMG_0173.jpg
キモを取られたアンコウ(中央)
,
IMG_0175.jpg
エスフィッファ。外は熱々ふわふわ、中のひき肉はジューシー。何個でも食べられそう。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.