最近の映画はえげつないモノが増えた。「Ｏ　ＵＬＴＩＭＯ ＴＲＥＭ（原題ＴＨＥ　ＭＩＤＮＩＧＨＩＴ　ＭＥＡＴ　ＴＲＡＩＮ）はその最たる映画だといえよう。肉の解体所で働く男が、地下鉄の最終便で次々と殺人を行っていくというストーリー。肉きり包丁で切ったり、刺したりするだけでなく、肉の解体用のハンマーで頭をぶち叩き、血は飛び散り、目玉は飛び出し・・・、それはそれは壮絶で、見ていて、ひえぇ～と思わず声が漏れ、目をつぶってしまうようなシーンが続出であった。こういう映画はできるだけ避けているのであるが、知らずに見始め、ついつい最後まで見てしまった。最後に、製作関係者のところに日本人らしき名前が出ていたので、この映画の生々しさになんとなく納得した。 　メトロといえば、サンパウロのメトロの乗客風景も少しずつ変わってきた。①時間にかかわらず、いつ乗っても混んでいる。②本を読む人が増えた。③化粧をする女性が出てきた。とくに驚きなのは化粧をする女性だ。日本の列車で化粧をする女性を最初に見た時は驚いたが、まさかブラジルでも出てくるとは・・・・。１０数年前には、化粧をする女性はほとんどいなかったが、最近は化粧をしているのが普通になってきた。でも、まさかメトロの中で化粧をする女性まで出てくるとは思わなかった。それだけ身だしなみに気をつける女性が増えてきたということか。そういえば、昔は、日本に帰るたびに、分厚くおしろいを塗った真っ白な女性を見て、驚いたが、最近はそれほど気にかからなくなってきた。 　ブラジルにはあらゆる肌色の女性がいるが、聞くと肌色にあわせた化粧があるらしい。そういうことに注意していくと、ブラジルの雑多性が見えてきて面白い。

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