10・2 陸のピラニア (2009/10/03)
メルカードの魚屋を見ると、今日はピラニアがなかった。 「今日はピラニアないの?」と売り子の男性に聞くと、まじめな顔で 「別の建物にあるよ」という。この辺にそんな所あったかな? と不思議に思っていると、他の売り子たちがニヤニヤ笑っている。 彼らのニヤニヤを見てはっと気づいた。ブラジルでは、娼婦のことを隠語でピラニアともいうのだ。ピラニアが貪欲に肉を食いちぎるように、お金をむしり取っていくところからきたのか、きらびやかに光るスパンコール状のうろこからついたのか、語源は良くわからない。獲物を見つけるとよってたかってすべてのものを盗んでいくことから、小さな子供たちの泥棒をピラニアと呼ぶこともあるので、持っているお金をすべて使わせさせられるということから前者に近いような気がする。 「中国人のスレンダーな女性がいていいよ!」こういった場所には東洋人の女性が少ないので、ブラジル男性は東洋人女性には異常に興味を示すのである。「1度いけばいいよ。ほら、あの黄色いたてものだよ!」 横にいた女性の売り子のオバサンが、軽蔑したような目つきでこちらを見ている。慌てて、ニヤニヤ笑いを引っ込めてまじめな顔に戻す。市場の周辺には娼館が多い、とは聞いていたが本当だったのである。 タクシーの運転手や、売り子の男性たちと、打ち解ける一番簡単な方法はシモネタの話をすることである。ただ、近くに女性がいないことを確認してからにした方がいいが。。。。
 | メルカードムニンシパル(市営市場)の魚屋。頼むと、3枚におろしてくれるし、刺身用にもさばいてくれる。最近は変わった魚を買っていくのが楽しみになった。ピラニア、ふぐ、アンコウなどを買ったがどれもおいしかった。 |
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