9・3 チャンポン屋で (2009/10/04)
久しぶりに行ったチャンポン屋の麺が、食べる前からなんとなく乾麺のてかりがあり、いつもとはちょっと違うように見えた。実際に食べて見るとやはり、乾麺のようで以前のこしがなくおいしくない。それでも気のせいかもしれないと思いつつ食べ続けた。 「今日の麺はおいしくないね」友人がぼそっと言った。友人も麺の変化に気がついていたらしい。彼も同じように感じたということは、どうやら、僕の気のせいではなかったようだ。 余計なこととは思いつつも、支払いの際に、オーナーらしい中国人男性に聞いてみた。 「もしかして、麺を変えた?」 「いえ、変えてませんよ。どんな感じでしたか?」 「こしがないし、なんか乾麺みたいで、以前のものほどおいしくなかったんで・・・・」 「そうですか。ちょっと見てみます」彼は逆ギレすることもなく結構真剣に僕のいうことを聞いてくれたので、うれしくなった。僕としても、このチャンポン屋が好きなので、いつもできるだけおいしく食べたい、と思っている。だから、決して文句をつけるつもりで言ったつもりはなかった。 彼の、いつもおいしいモノを客に出したいという意気込みを感じることができ、気持ちよかったし、ああだこうだと言い訳せず、人のいうことを素直に聞く態度には感心してしまった。
|