10・7 アウグスタ (2009/10/08)
久しぶりにアウグスタ通りを歩く。僕の知っているアウグスタといえば、完全夜の街であった。ボアッテのネオンが輝き、外娼が角々にたつ、「場末」というイメージしかなかった。 1970年代ごろは歌にも出てくるような、洒落た店の集まるサンパウロを代表する街だったらしいが、90年後半からボアッテが軒を並べるようになりすっかり夜の街に変身した。それが今日歩くと、洒落たショッペリアやバー、レストランが増え、徐々に様子が変わっている。驚いた。このままいくとボアッテは駆逐され、昔のような綺麗なアウグスタに戻るかもしれない。場末の街を徘徊するのが好きな僕としては、ちょっと寂しい。今、サンパウロは何処もかしこも汚いモノは排除して、どんどん綺麗に、洒落た感じに変化し始めている。人間味あふれる、澱み部分やアングラ部分がいっそうされ、綺麗で洒落た退屈な街がどんどん増えていきそうである。
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