10・16 パレード (2009/10/17)
うちのアパートの前はちょうど市議会の建物があり、いろんなデモパレードが行われる。ブラジルのパレードはとにかくガンガンの音楽をかけるのでうるさくてかなわない。 今日も、バイア音楽の乗りの良いリズムが僕のアパートにも入りこんできた。パレードをしている人間にとっては、心地の良い音なのだろうが、関係のない人間にとっては騒音でしかない。窓から除くと、長いパレードがゆっくりと進んできている。よく見ると、仮装をした人間がいたり、いつも行われる何かを要求するパレードとはちょっと違うような感じがする。面白い写真が取れるかもしれない。さっそくカメラを持って外に出た。 どうやら、大学生のパレードのようで、市に何かを要求しての行動ではないようである。もしかしたら学費の値上げ反対のような、意味もあるのかもしれないが。 5,6千人はいると思われる大きなパレードで、男たちの中には、このときとばかり女装をしたり、女たちもミニスカートや気ぐるみをきている。皆手に手にビールやアルコールの瓶を持ち、音楽に合わせて手を振ったり飛び跳ねたりしている。中にはグデングデンに酔っ払っている男女もいる。周りをがっちりと警官が取り囲み、騒ぎが大きくなりケブラケブラ(破壊行動)につながらないように警備しているから、大きな騒ぎにもならないが、もしそうした警備がなければ、行き過ぎる人間もきっとでるだろう。途中、小便をしたり、ディープキッスに夢中になり止ってしまう男女がいたり、警官も迷惑そうな顔をして一緒にあるいている。 とくに酔いに任せて行うキスはグチュグチュ、ベロベロ、このままセックスまでいってしまうのではと思われる激しいモノであった。しばしば学生の船上パーティなどが麻薬汚染などの問題になりテレビで取り上げられるが、路上でさえこの有様であるから、隔離された、誰にも抑制されることのない空間となるともっと凄いのではないかと思う。 弾ける若いエネルギーに圧倒され、少しばかりのうらやましさと寂しさを感じてしまった。
 | 手に手にアルコールを持ってパレードをする若者たち。うしろのトラックは巨大なスピーカーをのせたモノでトリオエレクトリコと呼ばれる。サルバドールのカーニバルなどでよく使われる |
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 | 人目もおかないましにベチョベチョ、グチュグチュ。皆ですれば恥ずかしくない!? |
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