10・18 F1ブラジルグランプリ (2009/10/19)
ブラジルで最も大きいテレビ局、グローボでは、朝からF1に関する番組が続いていた。ブラジル出身ドライバー、ルーベン・バリチェロが年間チャンピョンになれる瀬戸際だったからだ。昨日、最後の最後に彼がポールポジションをとってから一挙にヒートアップし、ブラジル中がこのレースに注目していた。 レースの序盤では、彼は順調に1位を確保し、彼とチャンピョン争いをしているジェンソン・バトンを、日本のドライバー、小林がブロックしてなかなか抜かさなかった。アナウンサーはすっかり喜び「小林すきだな。がんばれ」としきりに応援していたのが、面白かった。日本人が頑張っているというのが僕としても嬉しかった。もし、これがバトンでなく、バリチェロだったら、もうそれこそケチョンケチョンにけなされていただろうが・・・。このレースで小林の名はすっかりブラジルのF1好きには覚えられたのではないだろうか。 序盤戦は大声を張り上げていたアナウンサーも、後半バリチェロのタイヤがパンクし、ほぼバトンの優勝が決まると、声も萎むように小さくなってしまった。バリチェロの乗る車には、前回にはなかったブラジルの有名企業の名が随分増えていたし、ブラジル中が彼を応援していた。それだけに計り知れないほどの重圧があっただろう。優勝はできなかったが、よくここまで盛りあげてくれたと思う。 シューマッハとともに、フェラーリーにいたときも、彼は常に2番手でトップになることは許されなかった。年齢からいっても、たぶん、これが最後のチャンスだろう。それだけにレース場から引き上げるときのテレビに映った彼の後姿がさびしそうであった。1ファンとして心からご苦労様と言ってあげたい
 | 街を歩くと、いたるところにマメ科の街路樹の花が落ちていた。普段は気がつかなかったのに、散って初めて花が咲いていたことに気づいた。 |
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