10・26 ガシャーン (2009/10/27)
数十メートル先で、ガシャーンというかなり大きな音が聞こえた。向かいのお店にいた人もそちらの方を見ながら「え~イ」(ブラジル人は自分とは関係ない事があったりすると発する言葉)、大声で叫んだ。何事が起きたのかと思い僕も音の発信地の方を見るが、ちょうど他車の陰になり、事故現場がみえない。電信柱が揺れ、電線がプランプランしているので電信柱にぶつかったことはわかった。 事故現場を僕の視野からふさぐように、止まっていた車が走り去って、やっと事故の現場が見ることができた。白のタクシーがフロントの右を電信柱にぶつけ、大きくひしゃげていた。それでも、なんとか動くようで運転手が歩道の脇につけ、女性客も降りた。 ブラジルの運転マナーは最悪なので、事故はしょっちゅうある。うちのアパートからも、ガシャーンという車がぶつかった音がしばしば聞こえる。信号は守らない、街中でもブンブンとばす、一時停止はしない、・・・・・、そんな状態であるから事故が起こるのは当然であろう。 日本やアメリカと異なり、事故を起こしても、それほど厳しく罰せられることがないため、盗難洋の保険に入っていても人身事故の保険に入ってない車が多い。相手が貧乏人の場合、賠償金や、治療費を払うことができないため、ほとんど泣き寝入りとなるらしい。そんなことを聞いて、僕も極力気をつけるようになってきた。ブラジルでは人間優先ではなく車優先なのである。 最悪の運転マナー、悪い治安、・・・・そういう面だけみれば、ブラジルは本当にストレスの多い、暮らしにくいところだと思う。
 | ブラジルは車優先。貧乏人に事故を起こされても泣き寝入りとなることが多い。 |
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