11・2 マルシャ (2009/11/03)
今日はfinado(死者の日)で祭日。日本でいうとちょうどお盆にあたり、お墓参りにいく日である。お墓に写真を撮りにいくつもりであったが、10時からチラデンテス大通りでマルシャがあると朝のニュースで告げていた。マルシャとは??? ネットで調べると「カトリック教会で最も重要なキリストの死と復活を記念しての行進」とあった。人込みの中に出かけるのは、億劫でたまらなかったが、知った以上、行かないわけにはいかない。もし行かなければ後で絶対後悔する。自分自身を叱咤激励しながら、メトロに乗りチラデンテス駅に向かう。 メトロの駅を出ると、たくさんの警官と道中に残されたペッチボトルなどのゴミを掃除する清掃人がいた。もう終わってしまったのか? 一瞬がっかりするが、多くの人が駅から出て歩いていく。彼らの後をついていってみることにした。 しばらく歩くと、行進の一番後ろに追いついた。marcha para jesusu と掻かれたおそろいのTシャツを着ている人がたくさんいる。歩道橋に上がってみてみると、ものすごい人が行進していた。2,3万人がアリのように前へ前へと行進を続けている。行進と一緒に進むトリオエレクトリコ(巨大なスピーカーを乗せたトラック)からはガンガンに音楽が流され、少し後ろではカーニバルの、打楽器隊がいたりする。一見カーニバルの行進であるが、カーニバルとの大きな違いは、子供連れが多く、それぞれがゆったりと歩いていること、アルコールを飲んでいる人がいないことである。 この行進の流れにのって進んでみることにした。この機を利用してちゃっかりお金儲けをしようと、いろんな物売りが行進とともに歩いていた。エスペチーニョ(肉の串刺し)売り、とうもろこし売り、水・ジュース売り、スイカ売り、サングラス売り・・・・、いつもはこうした行進には必ずいるビール売りがいなかった。宗教の行進であるから、さすがに遠慮しているのだろう。ほとんど思慮のないブラジル人にもキリストを敬う気持ちはあったのだ。こういう気持ちがあれば、もう少し治安もよくなってもよさそうなものであるが・・・・。 流れにのって写真を撮りながら歩いているうちに気がつくと3つの駅の区間を歩いていた。やっぱり来て良かった。
 | 永遠と続く行進。この行進の後、さらに教会に行ってミサをするらしい。 |
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 | 子供も老人も皆ゆったりと行進。ブラジルの行進というとおしくらまんじゅうで、カーニバルのようなモノが多いが、こうしたのんびりした行進もいいものだ |
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 | いろんなモノ売りが多かった。結構売れていたから皆かなり儲けたのではないだろうか |
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 | 果物売り。暑かったので飛ぶように売れていた。ちょっと衛生的に問題がありそうな気もするが・・・。 |
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