11・5 ヒメイチ (2009/11/06)
魚ケースの中を見ると、いつもあるイワシがない。がっかりしていると「この赤い魚はエビみたいな味がしておいしいよ!」と、すっかり馴染みになったベッチさんが教えてくれた。エビの味をした魚? いったいどんな味がするのだろう。とりあえず1キロ購入、さらに小ぶりのブリがあったのでそれも購入。 「日本ではヒメイチっと言って高級魚だよ。なすびと一緒に煮つけたり、フライにするとおいしいよ」といつも魚をさばいてくれる日本人のおじさんが教えてくれる。このおじさんは、気難しいおじさんで、機嫌が悪いと話しかけてもくれないが、機嫌がいい時は、親切にあれやこれやと教えてくれる。このおじさんの板前さん的な偏屈なところが僕は結構好きである。 胸のポケットから黄色いお札を出した。50レアル札かと思っていたお札は20レアル札で一瞬お金が足りるか焦った。そういえば昨日、日本食品店でいろいろ買い物をした。よく確かめてくればよかった・・・。合計22レアルでズボンの小銭を足してなんとか間に合った。これで今日はもう魚を買えない。他の魚屋でイワシを買おうと思っていたので残念だ。 さっそく家に帰ってヒメイチを検索してみた。なんと高知でよく取れる魚らしい。「昔は安い魚であったが今は高級魚となっている。くせのない味で、塩焼きや干物に適しており、姿ずしや押しずしにする」とあった。そういえば、干物屋でこの赤い小さな魚を見たような気もする。 食べたこともあるような気もするが、味はまったく覚えがない。なんとなくい赤い色が気にかかったのは、どこかで見たことがあったせいだろう。高知をなつかしみながら、食べてみようと思っている。
 | ヒメイチ。どこかで見たような気がしていたが、実は高知でよく取れる魚であった。 |
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