もう、５年ほど前になるだろうか。２年ぶりに実家のある高知に帰った時、妹に空港にまで迎えに来てもらった。ぼくを見るなり妹は「おんちゃん（おじさん）になってね～」と驚いた。歳をとった顔になったのは現実なのだからしょうがないのだが、身内に言われショックであった。 　最近、エレベーターが新しくなり、中に大きな鏡が貼られた。嫌でも自分の姿が映るわけで、自分の映った姿を見るたびに大きなため息が出てしまう。顔が妙にはれぼったくなり、目の下や顎に緩みができ、髪はますます薄くなり、どう繕ってみてもオジさんである。 　歳を聞かれると今までブラジル人には８歳サバを読んで３８歳と言っていたのだが、あと２歳は上乗せしなければならない感じである。容姿もついに４０台になったかと思うとやっぱり寂しい。まだまだ人間が出来ていないのだろう。いつになったら自分の正確な年齢を胸を張っていえるようになるだろう？ ９de julio通り。

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