11・14 少しお金持ちの生活 (2009/11/15)
「こんな高級アパートに住んでいると、最近おきている根こそぎ泥棒が怖くありませんか」と最近できたばかりの23階建ての高級アパートに住む知人を訪ねたおりに聞いた。 2、3年ほど前から、高級アパートに入り込み、根こそぎ盗んでいく事件が続発しており、お金持ちを震え上がらせている。たくさんの守衛、最新鋭の防犯システムを取り付けているにも関わらず、強盗団は、守衛や女中から情報を聞きこんだり、ちょっとした隙をみつけて、あの手この手で侵入するのだ。隣家から穴を掘って侵入したりする奴等もいるらしく、その侵入経路や方法の奇抜さには驚かされる。 「うちは、住人が多いから大丈夫ですよ。やられやすいのは5,6階ぐらいの住人が少ない高級アパートですね。住人が多ければそれだけ通報されやすいですからね」 なるほど。住人の多さなら、僕の住むアパートは26階建で3ブロックもあるから可なりの人数といえる。その分、近所の家庭生活はよく聞こえる。夫婦喧嘩、子供の泣き声、犬の遠吠え、さらに、セックス時のあえぎ声まで聞こえるのだから・・・・。ほとんどお金持ちと言えるような人は住んでいないし、90%強盗に襲われることはないだろう。 それでも、何度か盗みは発生したらしい。中の住人の犯罪だったらしく、大きな被害はなかったが、それ以来、テレビカメラが建物のいたるところに設置され少しは防犯管理が厳しくなった。 ブラジルは貧富の差が大きい反面、誘拐などの犯罪も多く、超がつく大金持ちは別にして少しくらいの金持ちクラスだと、襲われるのを心配して、あまり目立つ生活はしていないようである。そういう意味ではお金があっても窮屈な生活をしている人も多いと思う。
 | 僕の住むアパート。築50年。昔はマンソン(高級アパート)だったらしいが今や単なる集合アパート。ただ、アパートから見る風景と交通の便は最高 |
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