11・25 犬 (2009/11/26)
いつものように、2匹の犬と散歩していると、3匹の半野良犬が横の駐車場からすごい勢いで飛び出してきた。どの犬たちもアズミの3倍ほどもある。前から、この場所には彼らがいることは知っていたし、ブラジルの野良犬は人間にさんざん痛めつけられているから、人間を恐れている。それらのことがわかっているから、余裕をもって対処することができた。 彼らがアズミとニンジャに襲い掛かりそうな瞬間、野良犬たちに足を振り上げて蹴るふりをすると、彼らは脅えさっと身を振り返し逃げてしまった。気の強いアズミはそれでも向っていこうとするが、気の弱いニンジャはすっかりおびえてしまったいた。ニンジャは、これでますます僕の偉さがわかったであろう。 とはいうものの、昨日も田舎で、15匹の飼い犬が路上の少女を突然襲ったらしいし、飼い犬たちが人を襲う事件は続いている。僕も一度散歩中に狂暴犬として名高いピットブルに襲われそうになったことがある。ブラジルの場合、放し飼いの飼い犬が危ないのである。だから田舎で家を訪問する場合、飼い主が出てくるまでは、車からでない方が無難である。もっとも犬がいないと、強盗が入って危ないので、数匹の犬を飼うのは田舎では普通のことで仕方のないことである。 先週は、犬料理を出している韓国レストランのオーナーが逮捕された。客には韓国から輸入した犬肉を使っていると言って犬料理をだしていたらしいが、実は、サンパウロ近郊の町スザノ(日本人も多く住む)で、ブラジル人が野良犬を捕まえてせっせと韓国レストランに降ろしていたらしい。捕まえられた犬の中にはプードルなどもいてちょっと驚いた。テレビのニュースでは「犬を食べるのは、韓国や中国、ベトナムの文化であるから・・・、しかし、ブラジルでは禁止されています・・・」とやんわりとこの事件を伝えていたが、見たブラジル人は結構驚いたようだ。たぶん日本では、韓国人も中国人もたくさんいるし、日本人の中にも好んで食べる人がいるだろうから、表には出なくても、食用に犬は日常茶飯事に屠殺されているのではないだろうか。
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