12・10 流入する人々 (2009/12/11)
セントロを、いつものように写真を撮りながら歩いていると、アンデスのインディオ系の人々が5,6人集まって、シクシク泣いている若い女性を慰めている。 どうしたのだろう、と思いながらビアヅット・デ・シャ(お茶の水橋)方面に歩いていると、10数人の警官が白い袋に押収した商品を入れていた。そういえば、いつもこの場所ではインディオ系の人々が故郷から持ってきたカラフルな布や帽子を売っていた。泣いていたのは売りモノを押収されたからだのだ。 ここ最近、ブラジルの活況を聞きつけ、近隣諸国の人々がブラジルに出稼ぎにくるようになった。その多くは無許可の露天を開いている。以前は同じスペイン語圏のアルゼンチンに行く人が多かったようであるが、今はボリビア、ペルーそして最近はエクアドルやコロンビアあたりからもブラジルに来る人が増えているらしい。見ていると同じアンデス系のインディオと言っても微妙に骨格や身長、服装がことなり、この頃は、女性だと白いロングスカート、男性は長髪を後ろで結んでいる人々をよく見かけるようになった。身長は男性でも160センチ以下で北米系のインディオのような彫の深い顔つきの人が多い。たぶんエクアドルの人だろう。 今後、サッカーのワールドカップ、オリンピックとブラジルのバブルが膨らんでいくにつれ、南米諸国だけでなく世界中から、蟻が砂糖に群がるように人々がブラジルにやってくるだろう。いろんな意味において、ここ10年の間にブラジルは大きく変わりそうである
 | 街で演奏をするアンデス系のインディオ。 彼らは演奏しながらCDを売って稼ぐ。北米のインディオの民族衣装を着て、アンデスの音楽を奏でるというのは、なんか違和感がある。あまり教養のない人は、南米のインディオも北米のインディオも同じような文化だと思うのではないだろうか |
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