12・18 靴を買う (2009/12/19)
数年前から、同じメーカーの同じ靴を履くようになってきた。テニスシューズのような靴が嫌いで、皮製のワーキングシューズを探して行きついたのが、ウエストコーストというメーカーのシューズである。毎年いろんなモデルをだしていて、一時はタイヤと同じゴムを靴底に使ったものがあり、重宝して使っていた。歩くことが多い僕には、ゴムの減りが少なくちょうどよかったのだ。ただ、ゴムが固いせいか、クッションがなく慣れないと歩きづらかった。そのせいで評判が悪かったのかこのモデルはすぐなくなってしまった。 このメーカーは主にアメリカに輸出しているようで、突然町の靴屋から消えてしまった。店の売り子に聞くと、値上げばかりして、高くて、客が買わないから取引をやめた、とのことであった。そんなわけで、このメーカーを見かけるとできるだけ買うようにしていた。 しばらく前に、セントロの靴屋で、このメーカーのいつも履いているモデルがあったので買おう、買おうと思っていた。が、どうも店に入って買うという行為が嫌でなかなか踏ん切りがつかなかった。僕は服や靴、大型製品を買うのが苦手なのだ。あの、店員がピタッと張り付いてくるのが嫌なのだ。とはいいつつも、良心的できちんとした知識をもち親切な店員がついてくれると非常に助かるのではあるが・・・。 ちょうど円が今そこそこの高さであるし、下手をすると再び円安になりそうな気配もあるので意を決して、日本のクレジットカードをもって買い物出かけた。店につくと、先日まであったお目当ての靴がなくなっているではないか。そんなバカな。店内はクリスマスプレゼントを買いにきた客でいっぱいである。ショウインドーの飾り付けもがらっと変わっている。中途半端に高い189レアル(約9500円)という値段から、人気がないと店の者が判断したのか? あるいは売れてなくなってしまったのか? がっかりして帰ろうと思っているところに店員が声をかけてきた。 「アミゴン ポージ アジュダー?(お友達、買物の手伝をしようか?)」 「前までここにあったウエストコーストの靴はもうなくなったの?」 店員はちょっと探して、思いだしたように、一番下の段を覗き込んだ。そして「ここにあるよ」と教えてくれた。確かに一番奥の奥の、人の目にはとまらないような所に僕の欲しかった靴がひっそりと隠れていた。 よかった。買いに来てよかった! さっそく、茶色の、39のサイズのシューズを注文し購入した。ほぼ1年はもつだろうから、しばらくは靴のことを気にしなくてもすむ。しかし、靴や服装がいつも同じになってきた。ちょっとこれでは面白くない。またよさそうな製品を探してみよう。
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