12・24 ファベーラ付近のクリスマスイブ (2009/12/25)
サンパウロ近郊の知人宅に御呼ばれし、クリスマス・イブの夜を楽しんだ。テーブルには七面鳥の丸焼き、豚のスペアーリブ、鱈料理、そしてお寿司、サーモンの刺身などが所狭しと並び、久しぶりにおいしいものを食べた、という充実感を味わった。特に料理上手のお母さんが作った、豚のスペアーリブは絶妙な味付けで、ついつい食べ過ぎてしまった。 知人のNさん宅は、ファベーラのまじかにあるせいか、周囲の喧噪はなかなか凄かった。花火や爆竹はバンバン、パンパンあちこちでならされ、大音響で音楽を鳴らしながら走り回る車まである。つい30年ほど前は、周りは見渡す限りの畑だったそうであるが、サンパウロの町が発展し大きくなるにつれ、あれよあれよ、と言う間に周囲はファベーラ化していったらしい。 そして、帰り道。いるわ、いるわ、湧き出るように人がぶらぶらと道路を歩いているし、バールや玉突き場では電気が煌々とつき客がいる。車もいっぱい走っている。いったいどこにいくのだろう。クリスマスは家で静かに過ごすモノだと、思っていたが、どうやらこの辺の人たちは違うらしい。 僕の住むセントロ近くになると次第に車も人も少なくなり、妙な寂しい雰囲気さえ漂っている。所違えば、人ももずいぶんと変わるものである。
 | サンパウロの町にはいたるところでサンタが見受けられる。 黒い肌のサンタや女性のサンタまでいて、さすが何でもアリのブラジル。 |
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