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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・24 矯正

2・24 矯正 (2010/02/25) 「矯正したんだ」と息子は言って、ニーッとちょっとはずかしそうに笑った。確かに上の歯に矯正用の小さな金属が各歯ごとにとりつけられている。男のくせにそんなもんやってどうするんだ、といいかけたがやめた。ここはブラジルなのである。
 日本では、歯並びが悪いことがむしろ、「かわいい」見たいにもてはやされた時代もあり、多少の歯並びの悪さは気にしないが、ブラジル人にとって歯並びはのきれいさは、ひとつの魅力のようで、真っ白な歯にきれいな歯は身だしなみの一つでさえあるようだ。だから歯の矯正はごく普通に皆やっている。
 確かに、歯が真っ白で歯並びのきれいな女性をみると、思わずいいな、と思ってしまった自分をつい最近感じてしまったばかりだったので、息子の矯正に対して何も言えなかった部分もある。まだ、骨が固まっていない、この時期にやる方が無難は無難だろう。
 大人になったら大人になったで、肉体的に嫌な部分がたくさんでてくるが、小学、中学、高校時代にも、自分の身体で嫌な部分がたくさんあった。そのひとつが、髭が濃いことであったり、小指にできたイボ(突然、おちてしまった)であったり、・・・、嫌でたまらなかった。息子も歯並びの悪さが嫌だったのだろう、それを考えると、ひとつでも自分の嫌なところが減れば、ストレスが減り、前よりは他人に引け目を感じずに生活できるだろう。そういう意味においてはよかったのかもしれない。


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